普段特別自覚症状がなくても、貧血になっていることがあります。
日本人女性には、鉄欠乏のための貧血の人が多くいると言われています。
血圧が高い場合は、要注意と叫ばれるので、気をつける人は多いですが、血圧が低く、貧血の人も注意が必要ですし、度合いによっては治療が必要な場合もあります。
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貧血の有無を調べる検査は?
会社の健康診断の項目の中には、血液検査があります。血液検査では、ヘモグロビン値と赤血球数の項目が入っています。
貧血かどうかを判定するには、ヘモグロビン値と赤血球数が低い場合は、貧血と判断されます。
赤血球とヘモグロビンは酸素を体に運ぶ働きをする物質です。
少ない場合は、体が酸素不足になってしまいます。
また、ヘマトクリット値、白血球数、血小板数などを調べることでさらに詳しく貧血の状態や、原因を調べる手がかりとなります。
赤血球数とヘモグロビンの基準値は
赤血球数
- 男性 450~570個/μl
- 女性 400~500個/μl
- 男性 13~17g/dl
- 女性 12~15g/dl
貧血の種類は何でわかる?
貧血には、いくつかの種類があり、中には体に深刻な影響を与える病気もあります。貧血の種類を知るには、ヘモグロビン値、赤血球数、ヘマトクリット値を公式に当てはめ、赤血球恒数を出します。
この赤血球恒数からさらに、平均赤血球容積(MVC)、平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)、平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)の値を算出します。
平均赤血球容積(MCV)とは、赤血球の容積の平均値。
平均赤血球色素量(MCH)とは、赤血球中に含まれるヘモグロビンの平均値。
平均赤血球色素濃度(MCHC)とは、赤血球の平均容積
となっています。
MVC、MCH、MCHCの平均値から、数値が高いか、低いか、3種類の対比により、貧血の種類を探し出すことができます。
基準値は、
- MCV 83~100fl
- MCH 27~35pg
- MCHC 32~36g
MCV、MCHCが基準値よりも低い場合
- 小球性低色素性貧血
- 鉄欠乏性貧血
MCV、MCHCが基準値よりも高い場合
- 溶血性貧血
- 再生不良性貧血
- 巨赤芽球性貧血
まとめ
ただの貧血と見過ごしてしまうかもしれませんが、貧血もひどい場合には、日常生活が送れなくなってしまうこともあります。また、血液の重篤な病気である可能性もあります。赤血球数、ヘモグロビン値が、異常に低い数字が出た場合には、貧血の原因を調べてみることをお勧めします。
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